2016年度の出来事

3/31 離任式

 本日、小山教授と増田教授の離任式が行われました。会議や廊下で顔を合わせるのが日常だったのですが、寂しくなりますね。昨年度も複数人の先生が退職されました。総人件費の削減によって、退職者数>新規採用数の状態が続いています。水産学部の教員数も徐々に減少傾向にあります。

3/28 静かな構内

 卒業式が終わったこの時期、大学内はとても静かです。が、4月から4年生になる学生は就職活動がとても忙しいようです。先ほどもゼミ生がエントリーシートなどをもってきました。就職は、学生にとって集大成のようなもの。ゼミ生のこれまでの活動経緯を聞きながら、チェックを入れる作業を繰り返しています。後悔することなきようしっかりと活動して欲しいものです。

3/24 卒業式

 本日は卒業式でした。ゼミ生も無事に卒業していきます。一緒に文献を読んだり、調査に行ったり、飲んだくれをしたり。いい1年でした。しっかり頑張ってくれて嬉しい反面、明日から構内にいなくなると思うと寂しい気持ちになりますね。

 4月からは新・社会人として世の中に出ていきます。「自身のため」はもちろんなのですが、「世のため」、「人のため」、「日本のため」になる仕事を正直にやっていって欲しいものです。

 あと1週間すると2017年度が始まります。鹿児島大学に着任して10年経ちました。早いものですね。

3/13 甑島(薩摩川内市)で学会が開催されます

 9月1日から3日にかけて、薩摩川内市・甑島において「日本島嶼学会」が開催されることになりました。地元の方々も複数登壇される予定。どのような内容になるのか非常に楽しみです。

3/11 6年

 たくさんの方々の夢と希望が奪われたあの震災から6年がたちますね。もう6年なのか、まだ6年なのか、、、新聞紙上ではいろいろな方の思いを綴った特集が組まれていましたが、心が痛みますね。さて、東北に限らず、こうした地震は日本のどこでも発生する可能性があります。それに備えることはもちろんですが、後悔しないよう日々しっかり生きることも大切かな、と感じました。

3/9 就職活動が始まりました

 就職活動が始まりましたね。ゼミ生(3年生)の履歴書やエントリーシートなどをチェックしていますが、なかなか苦労しながら書いている様子が伝わってきます。それぞれへ数点ほどアドバイスしました。ゼミ生は皆、いいものをもっています。それを文章でキチンと伝えるようにはどうしたらよいのか。頭のひねりどころですね。

2/25 Lomawai村

 フィジーで唯一の製塩を行っている村だそうですフィジー政府から「健康にいい」とのお墨付きをもらっているようで、医療機関などへも出荷している模様。最近では、製塩の過程を観光客に見せることによっても現金を稼いでいるようです。

 ただ、海水の濃縮に必要な火力をマングローブに依存しているのですが、マングローブを切って運んでくるのも相当な重労働、これを何とか改善したいというのが村人の願いです。薪に頼らない製塩方法の導入について議論したところ、村人は興味津々。とりあえずトライしてみたい!とのことでしたので、次回の訪問時にそのエキスパートをご紹介することになりました。村人の生活向上に役立つといいのですが。同時に、伝統的な方法が廃れてしまうのではないか、伝統的な方法でないと観光客は喜ばないのではないか、とい懸念も出されました。観光客にみせる場合は伝統的な方法を用い、医療機関などへ販売する際には新しい方法を用いて生産して労働を軽減すればいい、などなど村人との会話の中でいろいろなアイデアが生まれました。
 また、この村では魚も獲れ、その味わいには定評があるそうです。村人とのディスカッションで、観光客へ製塩を見せるだけではなく、魚料理を...という話しが出ました。ただ、残念ながら「水」がない。水は他村から購入しているようで、料理を提供するにいは水問題にも対処する必要がありそうです。何かいい知恵があるはず、これまた村人と頭を捻る作業をすることになりそうです。
 トイレがないのは何とかなるとして、水問題。さて、これをどうするのか。製塩過程の見直しと併せて、次回訪問時のkeyとなりそうです。

2/24 Navala村

 フィジーの伝統的家屋、ブレ。昨年のサイクロンによって被害をうけたようですが、その再建を巡り村内の意見が分かれています。伝統的家屋を再建して世界遺産登録を、いやいや、近代的な家屋にしましょうぞ、などなど。ふたつにわかれて意見だししているところに、村人曰く「外からNGOやコンサルや国政が入り込み、村人から十分なヒアリングもせずにひっかきまわすものだから大変!」なのだそう。村人の意見を十分に聞かず、外部の見方からもの申され、村が二分されかない状況のようです。う~ん。

2/23 MPAの様子を確認する

 調査対象地周辺にはMPA(Marine Protected Area)が広がっています。今回はSoso村とBarefoot Manta Island(宿泊施設)が協議のうえ、MPAに設定したNaviti島とDrawaqa島の海峡海域でシュノーケリングしました。

 前日の夜、大雨が降ったため、やや濁りがありましたが。それでも海中をきれいに見渡すことができました。私はシュノーケリングの経験はほとんどないのですが、同行者はあちこちの海で潜っています。その方曰く「こんな珊瑚礁は滅多にみられない」のだとか。

 このMPAを基点に資源が回復、それが周辺海域へと広がる「スピルオーバー効果」が期待されています。

2/22  Soso村

 引き続きSoso村をお邪魔しました。小雨が降ったりするあいにくの天気でしたが、村内の水供給施設、畑などを見て歩きました。また、村の方々から生活をおくるうえでの課題などについてお伺いしました。昼飯は村で頂きました。魚、パンの実、野菜など、村でとれたものばかり!

2/21  Soso村

 Yasawa IslandsのSoso村をお邪魔しました。初日は村の代表者に挨拶をするとともに、訪問目的を伝えました。3年ほど前まで研究室にいた元・留学生の下準備もあって、話し合いは円滑に進みました。

 村人が生活上「課題」と考えている点についてじっくりお話を聞きました。①乾季の水不足、②雨季の洪水、③避難所の再建(昨年のサイクロンで破壊)、④単調な現金収入源、などが課題であることが浮かび上がってきました。

2/20  フィジー到着

 フィジーと言えば「南の楽園」「観光地」というイメージが先行しています。それは大当たり!と同時に、海に囲まれたフィジー、沿岸漁業が盛んな国でもあります。これまで資源管理等の調査で何度もお邪魔していますが、今回はチョット違ったメンバーでチョット違った視点からの調査なのです。水産業に限らず、村人が抱える問題は何か。それをどう解決したら生活向上に結びつくのか、村人と一緒に考える。簡単に表現するとこういった視点からの接近です。

 フィジーは常夏の国。到着当日も30度近い暑さ。そんななかで仕事は始まりました。

2/17  卒論最終発表会

 それぞれ、しっかり努力してくれました。きちんと取り組んだことが伝わる発表でした。発表会には長島町から漁師さんが来てくれました。遠いところ、わざわざありがとうございました。夜は、懇親会。楓丸水産(垂水市)のカンパチをガッツリ頂いています。漁師さんから頂いた焼酎も美味しく頂いています。彼らの学生生活、残すところ約一ヶ月です。最後の一年をうちのゼミで過ごしたことになりますが。何か少しでも学びとっての卒業であれば嬉しいことです。

2/14 ゼミ

 2月17日の卒論最終発表会を前に、各自の準備状況を確認しました。それぞれ努力の跡を感じさせてくれる報告でしたよ。約1年にわたる卒業研究も、大詰めを迎えます。しっかり自信を持って報告して「有終の美」を飾って欲しいものです。

2/10 研究会開催

 島嶼産業研究会を東京にて開催しました。コンサルタント、漁業系統組織、マスメディア、財団法人、大学など多様な方が集まりました。大変勉強になる時間となりました。

2/2 3年生ゼミ

 3年生のゼミ、本日にて後期分終了しました。本日は「卒論のテーマ」についてあれこれ。調査をするのは来年度なので焦って決めなくてもいいのにと思いましたが「就活で卒論について聞かれたり、語ったりすることが必要」だそうなので。各自の興味関心も聞きながら、大まかな方向性について仮決定しました。来年度も引き続き、興味関心あるテーマがずらりと並びそうです。

1/29-31 甑島

 漁業が盛んな甑島をお邪魔しました。甑島は大学生のころお邪魔したことのある場所です。それ以降も何度も調査でお邪魔しています。過去、複数のゼミ生が甑島の漁業をテーマに卒論を書き上げました。今回は甑島の主力漁業であるキビナゴ漁、キビナゴの自営事業についてヒアリングしました。なかなか厳しい実態が改めて浮き彫りになりました。来年度のゼミ生とともに、加工事業の経営分析を行う予定です。

1/27 新年会&さよなら会

 やや遅くなりましたが、ゼミの新年会を開催しました。また、2016年4月より来日していた交換留学生が帰国を迎えたので、彼のさよなら会も兼ねて。予定が合わない&体調不良のため2名ほど参加できませんでしたが。総勢11名で楽しく歓談しました。3年生、4年生、大学院生がこうやって仲良く歓談してくれるのは嬉しいことです。いい雰囲気&環境のなか、卒論や就活を頑張って欲しいですからね。

 4年生は卒論最終発表まで残すところあと20日ほど。3年生はいよいよ就活が始まります。精一杯、取り組んで欲しいものです。

1/25-26 瀬戸内町漁協

 奄美大島・瀬戸内町漁協をお邪魔しました。地域の漁業の様子、漁場利用調整の実態などについてお伺いしました。しかし奄美大島は暖かですね。鹿児島は氷点下でしたが、奄美大島は15度近く。

 さて、奄美大島は色々な話題で注目を浴びています。世界遺産への登録、関空とのLCC就航、自衛隊駐屯等々。これらが奄美の経済や水産業と上手く結びつき、発展へ向かうと良いのですが。

1/23-24 豊かな海づくり協会の取材

 昨年に引き続き、豊かな海づくり協会の機関誌「豊かな海」の取材で、大隅半島をお邪魔しました。高山町漁協では2006年頃より、藻場再生を通じた経営向上の取り組みが行われています。その担い手である若手漁業者さんから取り組みの経緯や内容、手応え、課題などについてお伺いしました。また、漁協の組合長さんや職員さんからは、漁業者の活動に対する支援内容などについてお聞きすることができました。約10年にわたる取り組みの結果、50m×3~4mほどの藻場が復活、その藻場ではアオリイカの産卵、ガラスエビの存在などを確認できるようです。詳しくは2017年3月号に記述する予定です。また、藻場造成のほかにも複数の興味深い取り組みがありました。来年度、卒論生とともにじっくりとお話しをお伺いしたいなと思いましたよ。

 その後は、垂水市にある栽培協会をお邪魔しました。マダイ、ヒラメ、カンパチ、フクトコブシなど種苗生産の様子についてお伺いしました。水産学部の卒業生も複数、働いていましたよ。

1/21-22 研究会

 総合地球環境学研究所(京都市)での勉強会、無事に終わりました。プロジェクトの締め、かつ、新プロジェクトの打ち合わせ。なかなか充実した2日間でした。帰りしな、大学院生時代からお世話になっている方と「これで当分、地球研を訪れることはないね。何度も来たよね。」等々、プロジェクトを懐かしく振り返りました。順調にいけば、この4月から3カ年の新プロジェクトがはじまります。しっかり貢献せねば・・・

1/14 センター試験が始まりました

 2017年のセンター試験が始まりましたね。大雪の影響を受けている地域もあるのだとか。受験生それぞれが、それぞれの努力の成果を十分に発揮できればいいのですがね。自身がセンター試験を受けたのはもう25年も前のこと。時間が過ぎるのは早いものです。

1/7 新年スタート

 2017年が始まりましたね。例年、1月から3月は「多忙期」です。卒論指導、入試対応、各種報告書の執筆等々。気合い入れていきたいと思います。昨日は卒論ゼミでしたが、卒論生それぞれの進捗は順調。このまま書き上げて欲しいものです。

12/17 「むじょかさば」お披露目会&勉強会

 この日は、内容が盛りだくさんでした。まず、「むじょかさば」のお披露目会を開催しました。長島町でサバを養殖する生産者が、自慢の養殖サバに「むじょかさば」と命名しました。商標登録に合わせて、そのイメージイラストを水産学部の学生から募ったのですが。イラストができあがったのを記念して、「むじょかさば」のお披露目会を開催しました。イラストを応募してくれた学生は、まずはサバの捌き体験を。みなさん、なかなか上手ですよ。聞いたところでは、自宅やバイト先で魚を捌いているのだとか。さすが、水産学部生!捌いた後は、刺身、炙り、しゃぶしゃぶにして頂きましたよ。とても美味しいサバでして、学生らはぺろりと完食しました!皆で考えたイラストが添付され、店頭に並ぶ日が待ち遠しいですね。

 つづいて、夕方からは、養殖業者さんらと勉強会でした。ブランド化を目指した取り組みが各地で展開されていますが、なかなか成果を上げることができません。他県の事例について、漁連や市場の役割に焦点をあてながら説明&議論しました。1時間ほどを予定していたのですが、たくさんの議論があって、時間オーバー。

 その後は騎射場で懇親会。ここでも水産業について大いに語り合いました。勉強になった1日でした。

12/11 沖縄

 魚介類の新たな販売形態について、複数の市場・業者を対象に学びました。沖縄県内市場はもちろん、海外市場、米軍市場などをみすえた活動が展開されていました。一方で、新しい行動には、軋轢がどうしても生じてしまう。人間関係の難しさが如実にあらわれた取り組みでもありました。今後も引き続き、調査を予定しています。これをもって2016年の出張が全て終わりました。

12/1 第4回:公務員対策ゼミ

 第4回目の公務員対策ゼミを開催しました。今回は資源管理に関する内容が主でした。漁業調整規則など公的規制による管理、漁業権行使規則や漁業者の自主的な取り組みによる管理、漁業権漁業や許可制度による秩序化、TAC、TAE、IQ、ITQなどなど重要語句が多く、学生は必死に勉強しているようでした。

12/1 山口水産をお邪魔しました

 卒論生とともに、鹿児島県十島村中之島で冷凍出荷の取り組みを行う「山口水産」へお邪魔しました。事業開始の経緯、業務内容、今後の展開だけではなく、事業自体への思いなども伺うことができました。

11/30 卒論中間発表会

 卒業論文研究の中間発表会が開催されました。水産経済分野4年生21名の報告が、朝10時から夕方6時近くまで。それぞれしっかり調査をした様子が伝わってくる内容でした。経営研の4名もしっかり発表してくれました。発表会の前日に練習をしたのですが、その際に指摘した修正点などに対応するだけではなく、より充実したものへ作り上げていました。嬉しかったですね。完成にむけて引き続き努力して欲しいものです。

11/22 大学院生とともに垂水市漁協をお邪魔しました

 大学院生らが受講する「地域水産学特別指導」の一環で、垂水市漁協をお邪魔しました。垂水と言えばカンパチ!そう日本一のカンパチ養殖産地なのです。まずは漁協の経営する「桜勘食堂」でそのカンパチを味わいました。その後、漁船に乗らせて頂き、養殖の様子を見学させて頂きました。その後は漁協へ戻り、参事様よりカンパチ養殖を含めた地域全体の漁業について語って頂きました。勉強になった1日でした。ご案内頂きました参事様、漁業者様、ありがとうございました。

11/19 「枕崎かつおマイスター検定」

 11/19-20にかけて、枕崎市において「枕崎かつおマイスター検定」が実施されました。ご存じの通り、枕崎市は「カツオ

節」の街です。街中を歩きますとカツオの燻されるいい香りが漂ってきます。その「カツオ節」と「かつお」が対象の地域検定でした。今回は、満点を取った受験生の中から抽選で1名、フランス旅行へご招待!フランスでは、枕崎の技術をもちいた「枕崎フランス鰹節」が製造されています。その関係もあって「フランスへご招待」なのですね。果たして満点取得者はでたのでしょうか!?

11/14 イセエビ管理の調査&研修会

 三重県志摩市をお邪魔し、イセエビの資源管理について学びました。また、15日には資源管理にかかる研修会が開催され、千葉県や鹿児島県におけるイセエビ資源管理の現状について紹介しました。研修会では、漁業者や漁協職員からもたくさんの質問があり、会はおおいに盛り上がりました。イセエビ漁業にかかる漁業関係法令違反(いわゆる密漁行為)が横行しており、管理上の課題になっていることも明らかとなりました。密漁による被害は三重県志摩市だけではなく、あちこち調査に訪れるたびに耳にします。

11/9 第2回:公務員対策ゼミ

 第2回目の公務員対策ゼミを開催しました。地道な勉強が必要なので、第2回目はどのくらいの学生が来るかな?と思っていましたが。12名の参加がありました。みな真剣、自主ゼミ開催のし甲斐があります。

11/6 「かぼすブリ」の調査

 卒論生とともに「かぼすブリ」の調査を行いました。ほどよい脂ノリ、血合いの色変わりの遅さ、いわゆる「養殖臭」のなさ、などが特徴の「かぼすブリ」。その販売にかかる漁協系統組織の役割や機能についてお伺いしました。

10/31 中之島(鹿児島県十島村)

 卒論生2名とともに鹿児島県十島村吐噶喇列島へお邪魔しました。離島における水産業が抱える課題である「流通」。流通改善に向けた取り組みの成果と課題について、複数の漁業者からお話しをお伺いしました。色々と興味深いことが分かりました。その成果は、2017年2月開催予定の研究会で紹介し、議論を深めたいと思います。

 

10/26 水産系公務員対策ゼミ・スタート

 本日から、水産系公務員試験を念頭に置いた自主ゼミが始まりました。参加者はM1、3年生、2年生の15名。ここでの勉強をひとつの足がかりにして「合格」という成果をもぎ取って欲しいものです。

10/18 インドネシア・パティムラ大学とのワークショップ

 島嶼研究センターでパティムラ大学(インドネシア)とのワークショップが開催されました。島嶼部における水産物流通についての報告もあり、非常に勉強になりました。その研究者とは共同研究できたらいいですね、という話にもなりました。予算的・時間的な制約のため、その実現はなかなか容易ではありませんが、何か新しい成果を生み出せたらと思ったところです。

10/15 島嶼産業研究会を開催しました

 島嶼域の産業を経済的・社会的に分析している方々と研究会を開催しました。第1回目の研究会ということもあり、今回はそれぞれの研究内容や関心事項などを紹介しあう場でした。島嶼産業問題に興味のある方々を巻き込みながら、研究水準の向上と地域貢献を実現したいと思います。

10/11-13 奄美大島出張

 卒論生とともに奄美大島へお邪魔しました。奄美独特のイントネーションに慣れない学生もおり、あまりメモをとれなかった様子。そいえば、私が大学院生のころ、恩師と一緒に調査に行ったのですが。同じお話をお聞きしてもメモする量が全然違うことに驚いたっけ...という記憶が甦ってきました。恩師からは「きちんとメモをとるのもひとつの技術なんだよ」「場数を踏めば慣れるから」と指導されました。当時のことを思い出しながら、同じようなことを卒論生に伝えています。

10/8 3年生の研究室配属が決まりました

 3年生の研究室配属が決まりました。今年は6名です。ここ2年ほど4名体制でしたが、今年は大所帯です。これから就活、卒論作成にむけての最終準備が始まります。彼らにとって有意義で楽しい時間になるようしっかり対応せねばっ。

10/2-3 研究会(京都市)

 JSTのフューチャー・アースTD研究にかかる研究会を、総合地球環境学研究所(京都市)で開催しました。フィリピン、トルコ、マラウィ、フィジーなどを対象に調査を行う予定。私の担当はフィジーです。フィジー村落の生活向上と資源管理に焦点を当てます。水産経営学研究室には、フィジーからの留学生がいます。彼らとともに現場に入り、調査&研究することになりそうです。

9/29-10/1 水産経済調査実習Ⅱ

 水産経済調査実習Ⅱの引率のため、鹿屋市漁協をお邪魔しました。漁協職員、鹿屋市職員、漁協青年部などの皆様方に、地元の漁業について紹介頂きました。また、養殖漁場や加工場の見学、カンパチやヘダイを使った料理教室などもありました。学生もいい経験になったことでしょう。お世話になりました!

9/27 カツオ自営漁業の調査

 枕崎市漁協をお邪魔し、最近のカツオ自営漁業の様子についてお伺いしました。

 今年も11月19日、20日にかけて「枕崎カツオマイスター検定」が実施されます。今回はナント!全問正解者のうち抽選で1名、フランスに招待!!なる大きなオマケが付いているのです。受験料は3,000円。しっかり勉強して満点とれば、フランスへ行けるかも知れない!

 勉強に熱が入りそうですね。詳しくは、枕崎市のHPを参照ください。

9/26 研究会

 国立民族学博物館の飯田先生をお招きしての研究会が開催されました。マダガスカル島の漁業発展についての講演、非常に勉強になりました。フィジーの村落構造と似ている部分もあって興味深かったです。

9/20-21 長島町調査

 卒論生とともに東町漁協(長島町)をお邪魔しました。東町といえばブリの一大産地!量販店などで売られている「鰤王」ブランドのブリはここで生産されています。

 近年ではブリのみならず、シマアジ、マサバ、ウマズラハギ、カワハギ、メバルなどの養殖も行われています。今回の調査では、多様な魚種を養殖するようになった背景、養殖魚種の多様化による漁業経営への影響などについてお伺いしました。

 東町漁協にはゼミの卒業生が働いており、漁協の概要について適確に説明してくれました。久しぶりの再会でしたが、社会人として立派に成長している様子をみることができ、嬉しかったですね。

 台風の影響が残るなか、調査に協力してくださった漁師さんに感謝感謝です。

9/11-18 フィリピン調査

 昨年度に引き続き、フィリピンパナイ島において漁業調査を実施しました。世界的な観光地であるボラカイ、その発展に伴って周辺漁村は魚介類の供給地としての役割が増しているようです。魚価の上昇は漁業者の収入増加をもたす一方で、いくつかの負の影響も確認することができました。

9/6-9 シロサケ調査(岩手県)

 シロサケ漁業の盛んな岩手県において、サケの孵化放流事業やサケ定置網漁業について調査しました。2015年度は、孵化放流事業に対する震災や県南の暖水塊の影響などで不漁に陥ったようです。シロサケは沿岸地域の加工産業や漁協経営を支える重要な資源。2016年度のシロサケ漁はそろそろ本格化しはじめますが、果たして今年の漁獲はどうなるのでしょうか。県南に居座り続ける暖水塊の影響を懸念する声が挙がっていました。

 さて、この時期の東北、サンマが徐々に水揚げされていました。新鮮なサンマは刺身でも焼きでも非常に美味しいです。もう少しすると、新物サンマの価格が落ち着きます。「旬」をふんだんにいただきたいものですね。

9/3-4 学会発表

 日本島嶼学会において学会発表を行いました。かねてよりフィジーにおける漁業制度と漁業管理について調査をしているのですが。調査の整理および今後の研究の視点などを中心に報告しました。また、「日本島嶼学会・研究奨励賞」を頂きました。今後もしっかりと調査&研究を続けたいと思います。

8/31 ベトナム出張

 1週間ほど、ベトナムに出張していました。ビンディン省におけるマグロプロジェクトのお手伝いのため。出荷されるマグロの品質は確実に上昇している様子、目標までもう一歩のところ。プロジェクトの残り期間は約半年。目標に向けてしっかりとサポートしたいものです。

8/19 海区漁業調整委員会

 奄美大島海区漁業調整委員会が開催されました。先日改選があり、3名ほどが入れ替わりました。任期は4年間、漁業経営安定化にむけてしっかりと貢献したいものです。

8/6 オープンキャンパス

 毎年恒例のイベント、オープンキャンパスが開催されました。今年は200名を超える高校生や保護者がキャンパスに来られました。これを機に水産に対する興味がさらに増し、水産学部を受験して入学する。そんな学生が1名でも増えてくれれば嬉しいことです。

8/3 「かぼすブリ」の調査

 昨年度から大分県の「かぼすブリ」について調査しています。昨年は生産段階、今年は流通段階に焦点を当てて。大分県、大分県漁協、市場関係者、生産者などが一体となって「かぼすブリ・ブランド」確立を目指す取り組み。その過程と成果、今後の展望等についてお伺いしました。

7/27 卒業論文計画発表会

 卒業論文の計画発表会がありました。それぞれしっかり準備して臨んでいることが伝わってきました。研究室ごとに発表スタイルにもカラーがあり、そういった観点から見ても面白かったです。4年生は8月から10月にかけて調査に出かけることになりそうです。

7/26 資源管理に関する会議

 全漁連において資源管理に関する会議がありました。本年度の調査課題について議論しました。10近くあった調査対象候補から、目的に沿って検討したところ4つほどまで絞り込みました。引き続き、有意義な調査を行い、調査結果を現場にフィードバックできたらと考えているところです。


7/16 不思議とつながる水産界

 ゼミ生のメイン就職先のひとつに「水産系公務員」があります。この4月からも大分県、福岡県、八代市などでウチの研究室出身者が活躍しています。さきほど、そのうちの1名からTELがありました。漁業について語るなかで、キジハタの種苗放流に興味関心があるのだとか。それなら先月、ちょっとだけ調査したよ?ってことで情報交換。「水産業界って狭いよね」、「水産業界ってつながるよね」...ということで、今後、有意義なコラボができればいいなと思いながらTELを切りました。ちなみに、下記の「島嶼産業研究会」へもご入会頂きました、ありがとうございます。


7/15 「島嶼産業研究会」発足

 島嶼部において水産業、農業、観光業などを調査している先生方とともに「島嶼産業研究会」を組織しました。「島嶼域の産業」に焦点をあて、それが抱える諸問題について社会的・経済的側面より分析を加え、島嶼経済の発展と研究水準の向上を目指すものです。研究者はもちろん、行政関係者、島嶼産業の従事者、島嶼問題に興味のある方々の参加を広く歓迎しています。詳しくは下記より研究会HPをご覧ください。

★★★島嶼産業研究会ホームページ・・・http://international-islands.jimdo.com/


7/13 現場のニーズと大学

 昨日、本日と連続して漁業関係者から連絡がありました。ひとつは、海洋環境の調査に関すること。近年、底質環境の悪化で磯根資源の漁獲が大きく減っているのだとか。環境調査の可能性について打診がありました。これについては私の専門分野ではないので、環境分析を専門とする先生をご紹介しました。もうひとつは、ブランド化の取り組みに関わる事柄。詳細は記述しませんが、これまた面白い取り組み。「形」になったら、ここで皆さんにご紹介したいと思います。いずれも生産現場へ貢献できそうな感があり、今後の展開が楽しみです。


7/2  研究会

 本日は、島嶼域の産業分析に焦点をあてた研究会についての打ち合わせ会議でした。メンバーとともに研究会の内容・方向性などについて議論するとともに、今後の研究会の日程について検討しました。水産業、農業、観光業、経済学、技術論、社会学など多方面から島嶼域の産業について切り込む研究会。今後の発展が楽しみです。


6/28  ゼミ:就活および卒論の進捗状況の確認

 本日はゼミday。まずは就職活動の確認をしました。ゼミ生、全員、無事に内定をもらいました。あと1社~2社ほど面接を残している学生もいましたが、ほぼ希望通りのようです。良かった良かった!これで卒論に集中できるはずです。7月下旬に開催される計画発表会に向け、各自、準備が忙しくなりそうです。


6/26  学会発表

 東洋大学で開催された島嶼コミュニティ学会において、昨年来、調査をしているトカラ列島の流通改革の事例を紹介しました。調査途中の中間報告的なものでしたが、多くの方々が熱心に耳を傾けてくれました。また、質問もたくさんありました。久しぶりに充実感のある学会発表になりました。


6/18  定置網漁船へ乗船(笠沙町漁協)

 笠沙町で定置網を営む丸世大吉漁業生産組合(中尾様)をお邪魔いたしました。中尾様には水産学部はもちろん、JICAの研修等でもお世話になっております。

 中尾様は、1974年より旋網から定置網に漁業種類をかえたそうです。その後も、漁船をかえ、網の構造を変え、現在に至っている様子。ネットホーラーがあること、網の構造を変えたこと、などによって昔よりは操業に手がかからなくなっている様子です。かつては13名、いまでは5名で操業をしています。

 この日は残念ながら漁は少なかったのですが、それでもいろんな種類の魚が顔を出してくれました。お伺いした事柄については、来年度の「沿岸地域経営論」のなかに反映させようと思います。お世話になりました!


6/14  ゼミ

 本日は、ゼミday。来月に開催予定の卒論計画発表に向けた準備をすすめました。PPTでの報告資料作成にはまだ慣れていない様子、そこそこの内容になるにはまだ時間がかかるかな。就活の進捗状況についても確認しました。各自、順調に推移している様子。複数社から内定をもらい、どこを選択しようか贅沢な悩みを抱える学生も。ともあれ、熟考してほしいものです。


6/2  科研の打ち合わせ

 本日は、日帰り東京出張。大東文化大学において、科研の打ち合わせを実施しました。今回の科研は、三陸地方を中心にしたサケ産業について焦点をあてる研究です。

 自身は、シロザケを漁獲対象にした大型定置網経営にかかる諸問題について分析することになりました。大型定置網(自営)、漁協経営、サケ孵化場が一体となった運営体制にあるケースが多いようで... なかなか興味深い調査ができそうです。


5/31  ゼミ

 本日はゼミでした。今回は大学院生の研究計画について議論しました。うちのゼミには2名の留学生がいます。1名はフィジーから、今は研究生をしており、2017年4月より修士課程に入学する予定です。フィジーの水産庁に籍があることもあって、フィジーの漁業・漁村振興に興味がある様子。フィジー国内における「ナマコ漁業の管理問題」に焦点をあてる予定です。フィジーの沿岸では徒手によりナマコが採捕されていますが、価格も良く、漁獲圧力が上昇気味なのだとか。沿岸住民の生活安定には、ナマコ資源の適切な利用と管理が必要であるという観点から調査をしたいと考えているようです。もう1名は、そのナマコの消費国・中国からの交換留学生。どうやら博士課程に進みたいようです。どうやら「漁協」に興味があるようです。中国にも漁協のような組織があるらしいのですが、その役割はまちまちのだそう。日本の漁協について学び、その知見を中国に応用したいと考えているようです。研究テーマの設定は慎重にするとして、今日も楽しく有意義なゼミになりました。


5/28  漁業士会の販売イベントにお邪魔しました

 与次郎の「おいどん市場」において、漁業士会による販売イベントが開催されました。タカエビ、タコ、カマス、ウニ、メダイ茶漬けなどの販売が行われました。

 ちょっとの間、お手伝いさせて頂きましたが、調理方法を尋ねるお客さんが多かったのが印象的でした。魚とともに情報を提供することが大切であることが、売り場の前に立つと改めてよく分かりました。

 あいにくの雨模様でしたが、夕方前には完売でした。


5/19  大分・姫島調査

 委託調査で大分県姫島をお邪魔し、キジハタとオニカサゴの資源増殖の取り組みについてヒアリングしました。大分県漁業公社では、種苗生産の取り組みについて調査しました。

 安定的な漁業生産には、資源水準の安定性が欠かせません。水研センター、大分県、公社、漁業関係者の「努力の一端」を知ることができました。みなさま、お世話になりました!

 道中、3年前に卒業したゼミ生も同行してくれました。当時のことが懐かしく思い出されました。県職として更なる飛躍を遂げてくれることでしょう。卒業生と水産関わる仕事を一緒にできるのは、このうえない喜びですね。


5/18  阿久根漁港

 他分野の先生や大学院生とともに、早朝より阿久根漁港をお邪魔しました。ウルメイワシ、カタクチイワシ、マイワシなどの水揚げが行われていました。種類ごと、サイズごとに選別していますが、それらは全て手作業でした。干物などの加工、餌料などの用途にむけられるようです。


5/17  ゼミ

 本日はゼミでした。内定をもらった学生もいました。まだまだ活動を続けるそうですが、「内定確保」を聞くと、ホッとしますね。その後、各自の卒論に関係する先行研究についてそれぞれから報告、卒論の方向性も見えてきました。ゼミ後は、フィジーや中国からの留学生も交えて、ゼミ室で軽めに会食。本日のメニューは、「ハマチとシビの漬け飯」、「アオサのスープ」、「ムラサキイカのバター醤油焼き」、その他諸々。楽しい会食になりました。


5/16 フィジー研究会

 本日は、月一度の研究会「Fiji Boys」でした。その名の通り、フィジー研究を行う数名の方々との研究会。今回は9月に開催される学会での報告内容について協議しました。3時間近く、結構まじめに語り合った結果、何とか方向性が見えてきました。詰めるべき点は数多くありますが、今後の展開が楽しみになってきました。


5/10 ゼミ

 毎週火曜日は卒論ゼミ。就活中のゼミ生もいたため、出席率は50%ほど。就活がひと段落するまで、こういう状況が続きます。今日は、各自の進捗状況の確認、卒論テーマの検討などを行いました。卒論のテーマと調査対象地については、だいぶ、具体的になってきました。今年も島嶼部を中心に調査をすすめることになりそうです。就活についても、みなさん、一次面接、二次面接にすすんでいるようです。この調子で頑張って欲しいものです。

 さて、次週はゼミ後に「お食事会」なるものを開催予定、何を準備しようか検討中・・・。


4/30&5/1 鹿児島県漁業士会の魚食イベントに参加

 4/30&5/1、鹿児島県漁業士会による「メダイ」の魚食普及イベントが開催されました。

 メダイは水深100m~400mの底層付近に生息する魚です。鹿児島県では、トカラ列島、種子・屋久島、奄美群島などで漁獲されています。表面は粘液でヌルヌルしており、処理にやや手間がかかりますが、とても美味しい魚です。

 これを、丁寧に処理して漬けにします。しばらく置いて味をしみこませ、ワカメ(指宿産)、白ごま(産地不明)とともにご飯のうえに。熱々の出汁をかけてサラサラといただきます。たくさんの方がブースにやって来られましたが、大好評でした!

 調理法は、①メダイを捌く、②醤油、日本酒、みりんなどをお好みの量で合わせて漬ける、③カツオ節で出汁をとり、少々醤油を加える、④メダイ漬け、ワカメをご飯の上にのせ、出汁をたっぷりかける、⑤ゴマを散らして、はい、オシマイ!⑥お好みにより、ワサビをどうぞ。

 簡単ですので、是非、ご自宅で!メダイのかわりに、カンパチ、ブリ、マダイなどでも美味しくできますよ。